★公開日: 2022年5月14日
★最終更新日: 2022年5月14日
今回から虫にお困りの法人様向けに、専門家が最も優しい防虫対策についての初心者向けな解説を行っていくことにしました。
「優しい防虫対策」シリーズ、最初の1回目は「虫が出たらどうすればいいか」です。
この記事の内容 |
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虫が出たらどうすればいいか
初心者向け企画、「優しい防虫対策」シリーズ。
工場や飲食店、セントラルキッチン、給食施設、その他厨房などといった法人様対象に、わかり易さ重視で防虫対策の話をしていきます。
なお、もう少しハイレベルで本格的ば防虫管理については別にしていますので、そちらをご参照ください。
こちらはその入門編、初心者版となっています。

さて、最初の「優しい防虫対策」シリーズ。
まずは、これについて答えていくとしましょう、
「虫が出たらどうすればいいか」。
これについては、大きく2つしか方法がありません。
それは、「自分で何とかする」か、でなければ「専門業者に駆除を依頼する」か、です。
虫が出た場合の対応 |
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「自分で何とかする」となると、用意すべき必要なものが発生します。
それが、殺虫剤と知識です。
そして、一重に殺虫剤と言っても実は種類は様々で、どの虫にどの殺虫剤が効果的なのか、どこのどういう状況に対してその薬剤を仕様するのかなど、選択の必要が生じます。
なんでもかんでも殺虫剤を散布すれば効果があるか、というとそういうことは全くありません。
それと多くの場合、虫が出るためにはその「原因」というものがあるものです。
ですから、その「原因」をつぶさないと同じことが何度も生じることになります。
そして、この「原因」というものが、専門家以外はなかなか究明するのが難しいのです。
また、虫というのは、卵から幼虫、蛹、そして成虫になります。
ということは、もしあなたが発見した虫が「成虫」である場合(多くの場合がこれでしょう)、いくらそれらを駆除してもまだ卵や幼虫が残ります。
こいつらはしばらく経てばやがて成虫となりますから、また同じ問題が生じます。
そして虫の卵には普通、殺虫剤は効きません。
一方、専門業者に駆除依頼する、という方法もあります。
ぼくらは虫駆除のスペシャリストなので、どんな虫が問題になっていて、そのためにはどうすればいいか、何が原因で、どの薬剤をこの場合使用すればいいのか、その駆除施行をどんなスパンで何回やればいいかを、的確に提案してくれます。
ですが、プロに依頼するのですから、それ相応の費用がかかってしまいます。
一概には言えませんが、数万円は最低かかると思ったほうがいいでしょう。
ですから、まずは自分でやってみて、それでダメならプロに依頼する、というのもアリかと思います。

自分で虫退治ってどうやるの?
まずは自分で一旦やってみよう、そういう方にはこれから何回かに分けて一番優しい虫駆除の方法をお教えします。
虫が出た、という場合、最初に冷静に考えなくてはいけないことがあります。
それは、あなたの職場で「発生」しているのか、それとも外から「侵入」してきた虫なのか、ということです。
その虫はどこから来たのか |
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どうしてこれを考えるのか、というと各々の「原因」が違うからです。
もしその虫が外から「侵入」したものであれば、その虫を駆除して、ある程度は終わりです。
この場合、わざわざお金を払ってプロに依頼せずとも、自分の力で殺虫剤を散布し、駆除すればいいでしょう。
あるいは、その侵入してきたところがあるはずですから、そこを直せば終わります。
(そうはいってもその侵入経路がわからないことは往々にしてありますが、この場合はプロにお願いするほうが効果的でしょう。)
しかしその虫がもしなかで「発生」したものである場合、つまり、いったん外から入ってきた虫が、棲みかを見つけて居座ってしまい、それが卵を生んで、幼虫になり、成虫となってあなたに見つかったのだとしたら、ちょっと勝手が違います。
これらはまだ他にも隠れていて、そこで増えている危険性があります。
この場合、少し専門性が高くなりますので、やはり専門業者に駆除依頼したほうがいいことが多いです。

くん煙剤って効かないの?
よく虫を見たというとすぐに「バルサン」や「アースレッド」のようなものを使いたがる人が多いものです。
こういう殺虫剤を、「くん煙剤」と言います。

いや、気持ちはわかります。
部屋中や厨房内をモクモクの煙で満たせば、虫は全滅してくれるだろう、と思いたいのもわかります。
ですが、この「くん煙剤」はある意味では便利なのですが、その空間のすみずみにまで到達してくれる、と期待すると実はそんなことがないのが一般的です。
というか、はっきり言って、普通に届いてくれません。
例えば、排水の中。例えば、機械の内部。例えば、作業机の奥部、例えば、粉溜まりやゴミのたまり場の内部、などなど。
そして、その「普通に届いてくれないところ」にこそ、虫というものはいるものです。
何故なら、だからこそ、その虫の存在に気づかず「発生」させてしまったのです。
外から大量に「侵入」した虫を一気に駆除したい、あるいは「発生」した虫をある程度の数に減らしたい、というとき(専門的には「減数処理」と言います)には、これらは効果的です。
ですが、なかで「発生」している場合には、ほぼ高確率でそれらは生き残ります。
そしてその「発生」の原因が消えない限り、その虫はい続けることになる、と思ったほうがいいでしょう。

まとめ
「優しい防虫対策」シリーズ、1回目の今回は「虫が出たらどうすればいいか」についてお話しました。
簡単に要点をまとめましょう。
今日のお話のポイント |
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防虫対策はこう見えて奥が深いものです。
とくに食品工場や飲食店のかたは、何らかの防虫対策が求めらることが多いです。
まずは一回目として、「虫が出た場合にはどうするか」という一番最初に皆がすべきことについてまとめてみましたが、今後もより詳しく、一つ一つ解説していく予定です。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。それでは。