食いしん坊なプロの衛生管理屋が、食品衛生に無理くり絡めながら美味しいグルメや新商品を紹介&レビューするというほぼ雑談企画モノ、「グルメ食品衛生」。

今回は毎年秋の風物詩、マクドナルドの2021年月見メニューから、新作の「濃厚とろ〜り月見」をはじめ、月見ファミリーについての試食レビュー。
そしてマクドナルドと食品業界についてのお話をしていきたいと思います。

改めまして、皆様こんにちは。
食品衛生コンサルタントの高薙です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

 

秋といえばマックの月見バーガー

さて、皆さんは何をもって、秋が来たなあって感じますか?

涼しい風。
ですよねー、秋の風のあの気持ちよさといったらもう。
汗かかなくていんだー、涼しくていんだーっていう幸せときたらもう。
夏の暑さが苦手なぼくにはたまらない。
とくにここ数日は、もう秋到来感がハンパない。

サンマ。
うん、秋の醍醐味。秋の味覚王。
さすがは秋の刀の魚。
こいつが出ると秋だなって思いますよねえ。

そのほか、秋の味覚といえば、ええと…
キノコ、カツオ、鮭、ナシ、栗、ぶどう、さつまいも…。
おっと、日本酒好きには「冷やおろし」も秋の到来だったりするんですけどね。

まあ、その他にももちろん色々あると思うんですけど、しかし。
その一つに、「マックの月見バーガー」ってのがね、ぼくにはあるんですよ。
これが出ると、ああそっかー、秋になったんだなーってなる。

普段はあまりマクドナルドに行かない方なんですけど、秋のこれだけは一応、押さえておく。
一応、風物詩として外せない恒例行事みたいなものです。
で、短い秋、確認オーケー。
今年も来たわ、ちゃんと秋きたわー、つってね。

そんな存在が、ぼくにとってのマックの「月見バーガー」なのです。

期間限定で短く終わっちゃうのもいいよね。
あ、行かなくちゃって思うもの。

んーでも行かなくちゃ、って、なんか義務ちっくだな。
あ、じゃそろそろ行っとく?みたいな感じ。
そこら辺の軽さが、いい。
いやね、行くって事実には変わりないんだけど、でも自分の中での捉え方のレベルが違う。

そんなわけで、結局毎年この時期だけ、どこかで必ずマックに行く。
出来るだけ月見メニューの発売したてに、必ずマックに行く。
普段は、
「いやー、マックでランチとかマジでねえわー。
そんなん学生さんに任せとくわー。」
とかね、
そんな顔するくせに、月見バーガーは別もの。
って何、このダメ差別意識。

おっとそんなしょうもない与太話はさておくとして、そんなわけで今年も秋到来。
そんな月見バーガーの季節の到来です。

しかも今年はなんと!
月見バーガーが発売されて30周年だというのです。
へえ、そうなんだ!
ということは、月見バーガーは1991年の秋に出された、ということか!

初登場「濃厚とろ〜り月見」

はい、そんなわけで2021年の月見シーズン。
しかも上のとおり、月見バーガー30周年とのこと。
なお、この下書きを書いている本日、2021年9月8日からのスタートとなります。

さて、今年の月見メニューの顔ぶれは、こちら。

うーん、そうそうたるメンツ。
そして、バーガー類は、3種。
というのも実はこのところ毎年、定番である「月見バーガー」「月見チーズバーガー」の二つに、プラス1品の目玉新バーガーが、月見メニューのお約束となっています。
そしてこの三十周年たる今年2021年では、その目玉新バーガーとして、「濃厚とろ〜り月見」が出されているようです。

今年は濃厚なチーズの味わいが存分に楽しめる、とろ~り新食感の月見バーガーが登場。
月に見立てたぷるぷるタマゴと、つなぎの入っていないジューシーな100%ビーフパティにスモークベーコンをのせ、クリーミーで濃厚なトマト風味のトマトクリーミーソースで味付けをしました。
さらに、チェダーチーズなどが入ったとろ~りとろける濃厚なチーズソースを加え、チーズ風味のふわもち食感の新バンズでサンドした、この秋ならではの、とろけるチーズの味わいをお楽しみください。

今年はなんといってもこれでしょう。
こいつを外すわけにはいきません。

そのほか、同じく新メニューの「和三盆きなこ味の月見 マックシェイク」や「シャカシャカポテト柚子七味マヨ」あたりも楽しみなところ。

おっと、
それでは前置きもそろそろにして、早速ながらご試食にいくとしましょう。

ふわふわパンズとトロっとチーズが最高「濃厚とろ〜り月見」

早速購入してきた、月見メニュー達。
今回のご購入は、次のとおり。

今回のご購入品
  • 濃厚とろ~り月見
  • チーズ月見
  • シャカシャカポテト 柚子七味マヨ
  • 和三盆きなこ味の月見 マックシェイク

じゃん!
買い込んできましたよ。
もちろん、一人では食べきれないので、うちの嫁さんに育ち盛りの子供らも加わってのご試食会であります。

そしてぼくはといえば、これら秋の風物詩、月見メニューをつまみながら、「秋味」をいただく。
うん、なんという秋の素敵晩酌か!

では早速ながら、乾杯ー。

まずは安定の、「チーズ月見」を。
いや別にさらなる鉄板の「月見バーガー」でも全然よかったのだけど、今回はチーズものでの食べ比べをしたかったもので。

では無理やりに切り分けて、いただきますー。

うん、美味い!
香ばしいごまのパンズに、満月に見立てられた、とろっとたまご。
そしてチーズのコク。
ベーコンもいい役目で、いつもながらに美味しい。
クリーミーなトマト味ソースも、すごくマッチしている。
毎年ながら、今年も美味しくいただく。
これはもうこれで、完成している味わいだ。

そして、続いては新メニューにして今年の目玉、「濃厚とろ~り月見」を。

まずは、とろ~り、というその名のとおり、とろけまくっているチーズ。
包装をあけると、チーズの海にパンズが浮かんでいた。
そんなイメージです。

そんなボリューム感に、ふわふわのパンズ。
ちなみにこのパンズもチーズ味なのだとか。
思わずふくらむ期待。

ではいただきます。

うん、溢れるチーズの風味!
その名の通りの濃厚さ、その他の具や味わいがチーズに押されまくる。
このチーズの強烈なパワーとインパクトが、このハンバーガーの醍醐味でしょう。
とろけたチーズに、チーズソースと、まさにチーズをそそるがごとし。
チーズ好きには、たまらない。
そして、そのぶんだけの豊かな食べ応え。

でも、その反面、チーズにおされた分だけ、月見のたまごの存在感がやや弱くなる、という気も。
肉もかろうじてといった感じだし、ここら辺、チーズが強すぎる、という声もありそうだ。

サイドメニューも月見メニューの楽しみ

さて。
残りの二品も見ていこう。

シャカシャカポテト 柚子七味マヨ」。

柚子胡椒に七味(金ごま、唐辛子、焼のり、アオサ、山椒、生姜、陳皮)を加えて、マヨで…という味付け。
食べてみると、ピリっとしたコショウがよく効いている。
ほんのり柚子の香りも悪くないし、これはビールによく合うなー。
うん、秋味がうまい!

三盆きなこ味の月見 マックシェイク」。

って甘いなあ、おい!
めたくそに甘いぞ。
ちょっと甘すぎて、苦みばしったおっさんにはつらい。

それと、この味は…なんだろう。
きなこ…なのか?
プリンのカラメルような風味。
うーん…甘ったるくしたオレオ…とか?

以上、今年の月見メニューご試食会でした。

活況が止まらないマクドナルド

おっと、
これだけでは単なるグルメブログの記事になってしまいますな。

そこで食品衛生ブログらしく、食品業界ウォッチャーとして、マクドナルドの現在について以下、少しばかりお話をしていくとしましょう。

さて、寧ろここからが食品業界関連ブログとしての本領発揮といったところ、なんですが。

デルタ株による新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るい、緊急事態宣言が続くなか。
あいも変わらず、多くの外食チェーン店は苦戦を余儀なくされています。
しかしそんな中、日本マクドナルド(日本マクドナルドホールディングス)の、独走にすら見えるほどに業績好調が止まらない、そんな目覚ましい活況が実はみられています。

日本マクドナルドホールディングスは12日、2021年12月期の連結営業利益が前期比9%増の340億円になりそうだと発表した。
2期連続の最高益を見込んでいた従来予想をさらに20億円上方修正した。

このように先月8月、マクドナルドは2021年12月期の予算決算の上方修正を発表。
2期続けて、これまでの史上最高益が見込まれていたのだが、更に数字は上振れすることになったのことです。

日本マクドナルドHDの2021年12月期予想決算
  • 売上高:3,120億円(修正前2,995億円)
  • 営業利益:340億円
  • 当期純利益:210億円

そして先日9月上旬に報じられた、先月8月の(既存店)売上高は前同月比で、5.3%増。
しかもこれが14ヶ月連続で前年実績を上回っているのです。

これはどういうことか。
実はその「前年」、つまり昨年2020年というのはマクドナルドにとって、ただの1年ではなかった。
というのも新型コロナウイルスによる騒動、外出自粛の巣ごもり化などによってほとんどの外食産業が大ダメージを受けて前年割れをしているなか、マクドナルドにとっては大きく業績を伸ばし、過去最高益を更新した年だったのです。

ここでの勝因は幾つかありました。
ドライブスルーをはじめとしたテイクアウト戦略を最初から他社以上に本格的に取り組んでいた、ということ。
そして家族需要に対し、ファミリー層をねらった戦略をかねてより進めてきた、ということ。
これが「巣ごもり」という特殊状況に見事にヒットした。

とくに郊外では、マクドナルドというのはかねてより広大な駐車場を設けて、車による家族対応を目論んでのビジネス展開をずっと続けてきたわけですからね。
そんなテイクアウトに元々本腰で挑んでいた巨大なマクドナルドに、付け焼き刃で対応していたニワカ対応の外食店のテイクアウト化などたちうちが出来なかった。
そういうことだったのでしょう。

結果、マクドナルドはほとんどの外食チェーン店がコロナ禍で業績悪化を余儀なくしている中で、一人勝ち。
ものの見事に増収増益をかため、過去最高益を示すことになったのです。

しかしそんな昨年に対してすら、この2021年の業績は大きく上回っている。
このマクドナルドの業績好調ぶりは大したものです。

ここにももちろん、考えられる理由が幾つか存在します。

日本マクドナルドHDの2021年度勝因
  • 新商品、新サービスのヒットと、高単価戦略転換
  • テイクアウトビジネスのさらなる強化
  • テクノロジーの積極活用

一つは単純に、新商品や新サービス、期間限定品などの立て続けにヒットを生んでいる、ということ。
例えば今年4月に新レギュラー入りした「サムライマック」などがそうでしょう。

この「サムライマック」の単品価格は490円。
「ビックマック」よりも高い高単価が売れている、というわけです。
マクドナルドがこれまでのような安い値段勝負の商品戦略から切り替え、高単価戦略に転換しているのがここからもわかります。

さらにテイクアウトビジネスの強化。
事前連絡によって注文を行えば、店舗内の駐車場でスタッフから商品を受け取れる「パーク&ゴー」などがそうでしょう。

しかし本年度の要因の中でことさら注目を浴びているのが、テクノロジーの積極活用です。

例えばモバイルオーダーサービスの導入。
スマホで事前にオーダーすることが出来るこのサービスは、コロナ禍を受けてより使いやすさと手軽さを進めています。

あるいは先のテイクアウト戦略における、Uber Eatsや出前館などと提携してのデリバリーサービス強化。
つまりはマクドナルドは「DX」化、フードテック化に見事に成功し、それらを活用して業績を伸ばしている、ということがわかるでしょう。

さて、一方マクドナルド自身はこの活況をどう位置づけているのか。

実は、こうした今までにない好業績を受けた現在、日本マクドナルドでは目下数万人レベルで大幅に従業員を補填するとともに、店舗投資にもやっきになっています。
つまりは、地盤固めによる今後を踏まえたより堅実な業績作り、です。

実はコロナ禍の中での最高益をほこる中、マクドナルドは店舗数をそれほどまでに増やしてはいません。
かわりに、既存店舗のサービス強化をはかり、設備投資することで足腰を強めようというのがその戦略です。
先の人員強化や教育重視も、その一つですし、例えば、ドライブスルー・レーンの増加、あるいは、厨房内での製造能力増強など。
そして、先のような「DX化」ももちろん然り。
これらによって既存店での業績上昇を狙おう、というわけです。

こうしたマクドナルドの取り組みは、食品業界でも大きく注目の集まるところ。
それがどのような結果をもたらし、業界に影響を与えるのか。
ぼくらウォッチャーにとっても、見逃せないところです。

まとめ

今回はマクドナルドの毎年恒例「月見バーガー」、なかでもその新商品「濃厚とろ〜り月見」を食べながら、マクドナルドがどうして活況を示しているのかについて、食品業界ウォッチャーとしてその実情を解説してみました。

ちょっとばかり、食品衛生というよりは食品業界というビジネス視点でのお話でしたが、いかがだったでしょうか。
実際、このように外食チェーン店のトップランナーである日本マクドナルドの動きからは、色々と学ばせていただくことが多いものです。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。