本日2021年9月8日から、「スマート工場EXPO」において初となる、オンライン展示会が始まっています。
今回はその様子や、状況、そしてぼく自身が何の利害関係もない立場として、忖度ナシにその様子について感想を述べていきたく思います。

いやあ。これねえ、
あのですねえ…。
あんまりネガティヴなことを話したくはないんですけど、でもここでは嘘を書きたくもない。
というわけで、結論の本音を言っちゃいますけど、こういうウィズコロナ時代にあわせた新たなスタイルだとは思うんですけど、でもこれがいいとは余り思わなくて、改善の余地があるんじゃないかなあというのが、正直な感想でした。
今回はそんなお話をしていくとしましょう。

改めまして、皆様こんにちは。
食品衛生コンサルタントの高薙です。
ここだけしか聞くことの出来ない神髄中の神髄、
「プロが本気で教える衛生管理」を、毎日皆様にお教えしています。

第1回スマート工場EXPOオンライン

 

「スマート工場EXPO」オンライン開催するってよ

今年2021年の割と初頭、1月下旬に東京ビッグサイトにて開催された、「第5回スマート工場EXPO」。
これ、ぼくも実は会場に行ってきたんですけど、その時はこれに続く次回がまさか、このようにオンラインオンリーで開催されることになろうとは。
とにかくそんな、初の試みとなるオンライン上での展示会、それがこの「第1回スマート工場EXPOオンライン」です。

第1回スマート工場EXPOオンライン
  • 【開催展名】第1回スマート工場EXPOオンライン -IoT/AI/FAによる製造革新展-
  • 【会期】2021年9月8日(水)~同年同月10日(金)
  • 【会場】オンライ上:https://www.smartfactory-online.jp/
  • 【主催】RX Japan株式会社
第1回スマート工場EXPOオンライン

この展示会は、最新の製造関連技術、例えばIoTやAI、ロボット、生産管理システムなどといった、製造業におけるいわゆるDXを実現する最新技術についての展示会となっています。

第1回スマート工場EXPOオンライン

もっともこの「スマート工場EXPO」というのは、今回の「製造業の最新技術」といったくくりでの大きなテーマに沿ったいくつかの展示会の1つに過ぎません。
たまたま、食品衛生というぼくの仕事の関連がこの「スマート工場EXPO」に近かっただけであり、その他にも実装技術や電子技術といったエレクトロニクス開発分野をあつかった展示会「ネプコンジャパン」、車関係の展示会「オートモーティヴワールド」、最新ロボット技術の展示会「ロボデックス」などが同時開催されていました。
これは前回1月の開催時もほとんど同じだったかな。

さて、その展示会の幾つかあるうちの一つが、この「スマート工場EXPO」です。
開催期間は、本日9月8日から三日間、9月10日まで。
主催は、RX Japan株式会社。
こちらでは年3回の、この展示会を企画しており、これはその2021年度の2回めにあたる、とのことです。
総勢200社が参加、ウェブナー(WEB上でのセミナー)100本を開催、と鼻息を荒くしています。

第1回スマート工場EXPOオンライン

「スマート工場」とは

さて、そもそもスマート工場って何よ?という人もおられるかもしれませんね。
「スマート工場」、あるいは「スマート・ファクトリー」という言葉を見聞きするようになったのは、それほど前ではなく、恐らくは5、6年前くらいからなんじゃないかな、と思います。

ぼくはスマート工場の専門家でも何でもないので、説明は簡単かつ表層的にしか出来ませんが、ざっくり言うなら製造業のDX化です。

「コトバンク」から引用すると、こうなります。

高度なファクトリーオートメーション(工場自動化)を実現した上で、工場内の機器や設備を相互にネットワーク(インターネット)で接続し、IoT (Internet of Things:設備と設備、設備と人をネットワークで接続する) 化することで生産革新を実現する工場。
(略)
(コンピューターを利用した第3次産業革命に対し)更にこれに引き続き、人工知能(AI)やビッグデータを使ってものづくりやサービスの生産性を高める第4次産業革命を起こすとする。
IoTにより、工程や品質、進行状況など様々な情報のやり取りを行う「見える化」「つながる化」をもって、相互に連携を深め協調して働くことのできる次世代型のシステムの構築が可能となるという。
また、単なる大量生産ではなく、顧客のニーズに細かく対応できる柔軟な製造システムが組めるとする。

うーん、よくわかんないけれど、最近流行りのIoTとかAIとかロボットとかそういう最新テクノロジーを組み合わせることによって、工場の生産効率を高め、そして同時に最近のキーワード、「無人化」「遠隔化」「デジタル化」を工場に導入したりするのかな。
そのくらいの理解でええかと思います。
思いますというか、ぼく自身がそのくらいの理解です。

まあ色々と言われてますし、企業は夢のようなことを並べていますが、実際のところ見た感じ「スマート工場」化というのは、少なくともこの現在においてはまだもうちょっと先の話のように思います。

とはいえ、食品製造にしたって最先端のことを知っていなければ、時代の波にはのっていけないこの現代。
食品衛生とてそれは同じです。
食品製造の世界にも、「フードテック」の第一波がすでに来ていることは皆さんもご存知のとおりのこと。
こうした最新技術は、今のうちから知っていなくてはいきなり使うことも出来ません。
そういう意味でも、食品衛生においても「スマート工場化」に対応するために今からこれらに触れて、知っておく必要があります。
ぼくはそう考えます。

DIGITAL TRANSFORMATION

オンライン展示会の様子

さて、このオンライン展示会なるものに、ぼくは初めて参加しました。

第1回スマート工場EXPOオンライン

まず参加者は各自、オンライン上で参加登録を行います。
この流れは、いつもどおり。
そしてパスを受けると、会場に入ってパソコンでのオンライン上にて各ブースをまわることになります。

各ブースにはそれぞれ最新の商品やサービスが紹介されており、参加者はそれを見て興味を持てばチャットなどで商談に入る…といった感じでした。

実を言うと、今年の1月にオフラインでこの「スマート工場EXPO」に参加したときに、「もうこれオンラインでよくねーか?」とは思いました。
というのも、かなり多くの企業が「緊急事態宣言中につき無人化しています」とブースを無人化させており、社員はそこに置いていなかった。
ただパンフレットを置いて、映像を見せるだけ。
興味があれば連絡ください、みたいな状況。

まあ最新IoTテクノロジーに関わる企業が多いから、というのもあるのかもしれませんが、とにかくそんな「展示ブースの無人化」が目立っていたんですね。

しかもぼくが出たセミナーでは、なんと講師がリモートで講習。
映像を見ながら、だったらこっちも映像でええわ!と思ったものです。
今はまだまだかもしれませんが、VRなどの技術の進歩によってやがて本格的に展示会もこっちの方向にやがて進んでいくのかもしれませんね。

第1回スマート工場EXPOオンライン

オンライン展示会はまだまだ改善の余地あり?

おっと、以下はあくまでぼくという一個人の勝手な感想であり、印象です。

って断りをしっかりと入れた上で勝手身分に言いますけれど、とはいえ、ですよ。
そりゃあ上のとおりに「オンラインでよくね?」とは思いましたよ。
でもさー、
うーん…。

まだ第1回目ということもあって、主催者側も(特に)参加者側も慣れていなかった。これがすごく大きかったのかもしれません。
とくに参加企業は初めてで、どうすれば来場者に響くかを掴みきれていないところも大きいのでしょう。

でも、少なくとも初めて参加した身として、正直な感想をすると一言。

 

コレジャナイ

 

うーん、まずこれですね。

重ね重ねこれはぼく一個人の勝手な意見ですけど、面白くないんだよなあ。
いや面白くしたくてやってるんじゃねえよ、そう言いたくなるかもしれませんがちょっと待ってください。
そういう意味じゃない。

ではあなたは、ある商品を、その企業のネット上での広告の1ページ目を見て興味がわきますか?
いかにもキレイに、美しく、爽やかに、輝かしくつくられた理想のような、しかし実体感が全く伝わらない商品像。
理想すぎて何がどう優れているのかすらわからないようなコピーライティング。
そんな新商品の広告を見せられて、「ほうこれは!」となりますか?
そんな美しいだけでよく実態のわからない広告ばかりを何百、何千と集めたものを見る気になりますか?

せっかく興味をもったブースに入って商品をクリックして書いてあった、

「モノ作り現場のDX化のために、その基盤となるデータを活用した生産管理と、必要なデータを製造現場の設備や作業などから収集し可視化する製造現場の見える化を実現する仕組みを提供いたします」(注:あくまで参考文です)

って読んで「ほほーう、これは!」ってなりますか?
それで企業が作った、さして面白みもない美しいだけの動画を見る気になりますか?
これを読んで、忙しい時間をさいて、日時指定された企業のセミナーに時間作ってパソコン前でわざわざ見たいと思いますか?

そういうものを集められて、見せられても、あんまりそそられないというかですねえ…。

第1回スマート工場EXPOオンライン

(…え?)

えーと、なんだろ。
そりゃ仕事ですよ。ビジネスですよ。こっちだって。
どんなものが次世代の食品衛生に使えるだろうか、導入できるだろうか、そして何よりも、ぼくのお客さんに紹介できるだろうか。
そういう目では見てますよ?

でも同時に、展示会って、純粋に楽しいじゃないですか。
すんげー単純に、新しい技術って、見るのにワクワクするじゃないですか。
普通に見て回って、「へえー!すごいなー!こういう技術が食品製造を変えていくんだなあ」って思うじゃないですか。
少なくともぼく個人は、それを味わいながら展示会に参加して、ビジネスに通じる繋がりを得たりしているのですが、これにそれを感じるかというと、うーん…。

コレジャナイ…。

……。

まとめ

そんなわけで、今回は第1回スマート工場EXPOについてお話いたしました。

第1回スマート工場EXPOオンライン
  • 【開催展名】第1回スマート工場EXPOオンライン -IoT/AI/FAによる製造革新展-
  • 【会期】2022年9月8日(水)~同年同月10日(金)
  • 【会場】オンライ上:https://www.smartfactory-online.jp/
  • 【主催】RX Japan株式会社

なおこの展示会は、本日9月8日からまだあと明日、明後日と2日間がまだ残っています。
ご興味のある方、ビジネス上に関連のある方(それ以外の一見さんはお断り、商談する気のねーやつは来るなっていうのが、毎度ながらもこの展示会主催者の趣旨のようですよ。なんだかねえー…)は、覗いてみてもいいかもしれません。

それではまた。

以上、このように、このブログでは食品衛生の最新情報や知識は勿論、その世界で長年生きてきた身だから知っている業界の裏側についてもお話しています。
明日のこの国の食品衛生のために、この身が少しでも役に立てれば幸いです。

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